速度比較テストをしてみる
前回はfx-360Mを中心にネイピア数を求めるプログラムで速度比較をしてみました。当時のプログラム関数電卓によくある、ループの飛び先がプログラムの先頭のみという制約の中でも使えて結構時間もかかる処理なので、同じプログラムを他のカシオプログラム関数電卓で試してみました。
実施機種
前回のfx-360M,fx-360MT,fx-960,fx-960Vに加えた形になります。前回実施したものは前回の結果値を使います。
CASIO COLLEGEシリーズ:fx-310P,fx-330P,fx-360M,fx-360MT
CASIO 一般販売向け:fx-3400P,fx-3600,fx-3600PV×4,fx-960,fx-960V
プログラム
プログラムは前回同様のネイピア数プログラムです。Kメモリ1に乗数、Kメモリ2にループ数(階乗計算を行うのでこの値は最大69まで)をいれて実行をするとMメモリにe^x(xはk1メモリ1の値)が入ります。今回試したシリーズは大体同じプログラム入力方法です。
プログラム入力モード:(mode)(EXP)でLRNモードに入る
プログラム入力:(shift)(kout)1(x^y)(shift)(kout)2÷(shift)(kout)2(shift)!(EXPキー)(M+)(shift)(kout)2-1=(shift)(kin)2(shift)7(x>0)1(M+)(MR) (mode)1
プログラムの最後の(mode)1でプログラムの終わりです。
fx-3600,fx-3400は2プログラム入力できるので、実行はP1ボタンで、ほかはRUNボタンです。
結果
K1メモリに1,K2メモリに69を入れて実行。ストップウォッチで表示までの時間を計測
機種 | かかった秒数 | 順位 | |
fx-310P | 1m20s(80s) | 7 | CASIO COLLEGEシリーズ |
fx-330P | 1m18s(78s) | 6 | CASIO COLLEGEシリーズ |
fx-360M | 0m50s(50s) | 5 | CASIO COLLEGEシリーズ |
fx-360MT | 0m13s(13s) | 1 | CASIO COLLEGEシリーズ TURBO-FX |
fx-3400P | 1m48s(108s) | 9 | PROGRAM-FX |
fx-3600P | 1m23s(83s) | 8 | |
fx-3600PV | 0m13s(13s) | 1 | PROGRAM-FX SUPER-FX |
fx-690 | 0m38s(38s) | 4 | |
fx-690V | 0m23s(23s) | 3 | SUPER-FX |
太陽電池式ではないfx-310Pやfx-330Pは見た目も古そうで、fx-310Pが型番的にも一番遅いのかと思いましたが、今回調査のなかではfx-3400Pが一番遅かったです。
fx-3600PVが4台もある
今回fx-3600PVのベンチマーク計測を4台やっていますが、速度結果に大きなばらつきがありました。当然計算結果は同じです。
個体 | 計測結果 | 買ったときの値段 |
fx-3600PV (1) | 12.3s | 500円 |
fx-3600PV (2) | 13.8s | 900円 |
fx-3600PV (3) | 14.6s | 600円 |
fx-3600PV (4) | 17.3s | 700円 |
同じ機種でも5秒の差がありました。以前fx-JP900でも速度差がありましたが、これも同じ原因の電源電圧の差でしょうかね?。